バイオインフォマティクス奮闘記

農学系大学院の博士課程に進学するも、様々な苦難に遭遇することとなった筆者。運命に逆らおうともがき続けるも、黒塗りの高級車に追突してしまう。フレッドと後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、車の主、暴力団員谷岡が言い渡した示談の条件とは…。

論文を書く時の注意事項

ONTのDRSを用いたウイルスデノボーシーケンスの論文を書く際にかなり手間取ったので、論文を書く前に確認しておくこと、各際に注意することなどについてをまとめる。

 

実験を始める前に

研究をする際には、それを発表するということを前提にしておかなければならない。

発表する際には、話の流れとそれをサポートする図を作る必要がある。これを捻出するために実験を行うと考えると、どのような図、どのようなデータ(精度・網羅性など)が必要であるかわかり、取りこぼしや再実験を行う危険性を回避できる。

 

今回の論文の問題点として、圧倒的にこの部分に対する理解が足りていなかったと感じる。

例)

・DRSを使う理由についてあいまいなまま実験を始めてしまった。→論文を書く際に話の流れを作れない、イントロで動機が書けない。

・どういう形式で論文にするかを全く考えておらず、データを取る際に抑えるべき点が抑えられていなかった。→シーケンスを何度もやることになり、時間と費用が浪費された。

 

自分で研究計画を立てる場合はそれほど危険性はないかもしれないが、人から提案された研究を人の予算で行う場合には、ここを抑えていないと精神的にかなり疲弊することになる。